子どもたちは日常生活の遊びの中で、さまざまな表現を楽しみ、その経験を重ねていきます。子どもの表現をつぶさに見ていくと、私が専門とする美術との関連性が発見できます。例えば絵を描くことから考えてみると、線や色、形といった画面の構成要素は、表現行為を読み取る記号になりますし、また紙や絵の具といった画材は、そうした表現行為を進めるための場として捉え直すことができます。造形表現をめぐる行為と場の関係を丁寧に扱い、自然なかたちで環境設定をしていくことは保育にとってとても大切な視点の一つです。こうしたことを踏まえ、大学の授業では、学生たちとともに学外でのアート活動を通じ、「造形表現をめぐる行為と場の関係」を実践的に学んでいます。
