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研究室レター

進学とこども

松倉 佳子准教授
専門
社会福祉

皆さんの将来の夢は何ですか。子どものころから「将来の夢(なりたい職業)」があったと思います。幼いころは、憧れに近い夢だったものが、中学生、高校生と成長するにつれて、憧れだった夢は具体的な職業に変わっていったのではないでしょうか。そして、目指す職業に就くためには、どのような進路を選択すればいいのかを調べたり、学校の先生に相談したりして、夢を叶えるための行動をしてきたでしょう。例えば、教師になりたい人は教育学部のある大学への進学、これまで頑張ってきたスポーツをこれからも続けたい人はその部活を活発に行っている大学への進学を目指して努力するのではないでしょうか。

現在の日本の高等学校卒業生の大学等への進学率※1は、77.3%(文部科学書省,学校基本調査)となっています。一方、児童養護施設の子どもの進学率は41.4%、里親家庭で生活する子どもの進学率は57.9%です。児童養護施設の子どもの41.4%という進学率は、今から約30年前(1990年代前半)の全高卒生の大学等進学率と同等の率です。

 子どもがおかれた環境を理由に、進学や夢を断念することがない社会を求められています。

図:大学等への進学率の年次推移 (こども家庭庁「社会的養育の推進に向けて」をもとに作成)

※1「大学等:大学、短期大学、高等専門学校第4学年」及び「専修学校等:学校教育法に基づく専修学校及び各種学校、並びに職業能力開発促進法に基づく公共職業訓練施設」