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研究室レター

包括的性教育とこども

青木 弥生教授
専門
発達心理学

近年、保育や教育の場において、親しい他者であっても見せたり触らせたりするべきではない体の部分、いわゆる「プライベートゾーン」について理解をうながそうとする取り組みが行われるようになっています。こうした動きは、子どもの性被害への問題意識の高まりを背景にしていると捉えられがちです。
 しかし、本来プライベートゾーンの学びは、単に身を守るためだけのものではありません。その背景には、体や心、人との関係について、年齢や発達に応じて学ぶ包括的性教育の基本的な考え方があります。プライベートゾーンの理解は、「自分の体は自分のものだ」という感覚にもとづき、子どもが自らの主体性を確立し、守っていくための学びとして位置づけられるはずのものだと言えるでしょう。