検索

研究室レター

「世界」とこども

利根川 彰博准教授
専門
子ども学
保育学

 幼稚園での一コマ。ある部屋には、いろいろな遊具が用意されています。その中の一つに、いろいろな動物をかたどった積み木があります。5歳児のTくんは、テーブルの上に、箱から動物を取り出しながら遊び始めました。
 2匹のブタを向かい合わせて置き、「ケンカしているブタ」と命名。そして、次々と積み木を組み合わせながら「肉を食べているワニ」、「草を採ろうとしているヤギ」と、モノとモノの向きや位置関係から意味づけていきます。
テーブルの上がいっぱいになると、Tくんは「よーし、世界を変えちゃうぞ!」と一言。
幼児たちは、日常の遊びの中で日々「世界」を創造しているのです。とても魅力的な世界です。